日本頭痛協会認定施設の先生および関係の皆様
いつも頭痛診療の推進にご協力いただき有り難うございます。このたび2024年2月22日の頭痛の日に向けて頭痛キャンペーンのポスターを作成しました。
頭痛のシンボルカラーはグリーンです。今回のポスターの写真は沖縄石垣島の中で最も美しいといわれる平久保灯台付近のエメラルドグリーンの海を、ドローンで現地撮影したものです。
頭痛診療の進歩および均霑化をめざして、貴院、クリニックにこのポスターを掲示し、啓発活動啓発へのご協力よろしくお願い申しあげます。
近日中にお手元に届きます。
日本頭痛協会 代表理事 北川泰久
日本頭痛学会 代表理事 竹島多賀夫
令和6年1月
2018年2月22日「頭痛の日」啓発ポスター
片頭痛を予防しよう
~効果的に薬を使おう~
片頭痛のお薬(消炎鎮痛薬やトリプタン)は服用のタイミングが重要です。片頭痛がひどくなってからは十分な効果が得られません。
かといって少し頭痛がしたからと頭痛薬を連用するとかえって頭痛がこじれてしまいます。これを薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)といいます。
これを避けるために、片頭痛の発作が月に2回以上あるいは6日以上ある方は、予防療法をお勧めします。
具体的な方法ついては医師と相談されてください。
2017年2月22日「頭痛の日」啓発ポスター
頭痛は危険を知らせる警報器
~ふだんと違う頭痛を感じたらすぐに受診しましょう~
頭痛は、大きく二つに分けられます。脳や体に異常がないのに頭痛が起こる場合を「頭痛もちの頭痛」あるいは「慢性頭痛」、医学的には「一次性頭痛」といいます。一次性頭痛は、①片頭痛、②緊張型頭痛、③群発頭痛の三兄弟からなります。
いっぽう、脳や体に原因や疾患があって起こる頭痛を「二次性頭痛」といいます。この場合の頭痛は、体や脳の異変を知らせてくれる警報機といえます。「ありがた迷惑」ならぬ「迷惑ありがた」の頭痛といえましょう。
くも膜下出血や脳腫瘍(のうしゅよう)などがその代表です。ふだんと様子が違う場合は「危険な頭痛」の可能性がありますので、受診をお勧めいたします。
2016年2月22日「頭痛の日」啓発ポスター
「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を防ごう
頭痛薬の飲みすぎによってもともとの頭痛が悪化したり、さらに頭痛が増える場合があります。そのような頭痛を、「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛:MOH)」といいます。
国際頭痛学会が定めた診断基準がありますが、要するに月の半分以上頭痛があり、市販の鎮痛薬やトリプタンなどを月の10日以上(単一成分の鎮痛薬では15日以上)飲んでいる状態が3か月以上続いている場合に「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」と診断します。
この状態はもともと片頭痛や緊張型頭痛を持つ患者さんに起こります。
頭痛もちの方は頭痛に対する正しい知識を身に着けて、適切に治療することが薬剤の使用過多による頭痛を予防する第一歩になります。
2015年2月22日「頭痛の日」啓発ポスター
「頭痛の芽を摘もう~頭痛の早期治療~」のメッセージ
頭痛もちの頭痛で生活に支障があるほどひどい頭痛は、群発頭痛を除けば片頭痛です。片頭痛は早期に治療することで、頭痛をとん挫させることが可能です。逆に酷くなってからでは火事と同じで、なかなか消すことができません。片頭痛が怖いからといって、軽い頭痛(この場合は緊張型頭痛のことが多い)のときに早め早めに鎮痛薬を連用すると、やがて「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」になってしまいます。また頭痛を繰り返すと、やがて脳が痛みに過敏になり、慢性片頭痛のみならず、腰痛などの頭痛以外の疼痛にも悩まされるようになります(Neurology. 2003 Jul 22;61(2):160-4.)。頭痛の初期に適切な治療をしましょう、すなわち「頭痛の芽を摘もう」というのが、2015年頭痛の日の頭痛啓発ポスターの趣旨となります。
頭痛協会では、毎年2月22日を「頭痛の日」と定めています。
2014年のポスターは「頭痛の相互理解」がテーマです。
頭痛で人知れず悩んでいる方はたくさんおられます。
無理して仕事や家事をされている方もたくさんおられます。
はたから見ると「機嫌が悪い、とっつきが悪い」と感じてしまいます。
その方は片頭痛の痛みでつらいのかもしれません。
相手の体調と気分を察して、思いやりの気持ちを持っていただきたいと思います。
頭痛協会では、毎年2月22日を「頭痛の日」と定めています。
2013年の標語は「頭痛をもっと知ろう~明日のあなたの笑顔のために~」です。